
昨年の11月7日に韓国のコルト/コルテック遠征闘争団と共闘し、横浜市で開催された「楽器フェア2009」や表参道にある河合楽器原宿店前での団体交渉申し入れ行動を行ったフリーターユニオン福岡が現在、河合楽器製作所に団体交渉と組合員Qさんの職場復帰を求め、福岡県労働委員会で審問を続けています。2010年1月13日、2月22日の組合側の証言を経て、3月17日には会社側の証言が行われる予定です。音楽産業における労働者たちの闘いへの支援・注目宜しくお願いします。
【フリーターユニオン福岡のカワイ音楽教室闘争】
河合楽器製作所は団体交渉に応じろ!
ピアノ講師を使い捨てるカワイ音楽教室を許さない!
偽装委任契約を支える経営思想は不安定貧民(プレカリアート)の敵だ!
カワイ音楽教室はピアノ講師たちと「委任契約」を結んでいますが、これは、実態としては会社と講師とのあいだに「雇用」の関係があることをゴマカす「偽装委任契約」です。ある人が雇用」されているかどうかを判断するには、その人が会社組織・事業体に従属しているか、上司などの指揮命令にしたがい、時間や場所を拘束されて働いているかどうかなど、いくつかの要素によって判断されますが、カワイ音楽教室のピアノ講師は、明らかに「労働者」です。
カワイ音楽教室は「強制ではない」などと言い逃れをしつつも各種の研修を講師に課して、その「研修費」などは講師との合意も曖昧なまま給料から天引き処理し、組織の一員として会社の方針に従って働くように講師を指導・指揮しており、講師は時間的・場所的にも拘束されて働いています。また、講師が報酬額を上げるためには、お金を払って会社の指定する資格を取得しなければならなかったり…「委任契約」の常識からはありえない慣行がまかり通っています。
どんな形態であれ、企業が人を労働力として使用するかぎり、労働者には安心して働く権利があり、経営者には使用者としての責任があます。会社が実態としては労働者を使用しているのに、労働基準法の適用を逃れて、会社の都合でいつでも講師を使い捨てるために、一年単位の「委任契約」を更新しつづけるなどということは全く不当なです。
カワイ音楽教室は、組合の指摘に対して何の根拠もなく「契約は正当」と言い張るだけで、組合の交渉要求後、本人には伝えてもいなかった理由を挙げ連ねて契約更新を拒否しました。カワイ音楽教室は、団体交渉に応じる法的義務をも拒否し、他の圧倒的多数の講師は何の問題もなく契約を更新しているにも関わらず、組合を通じて待遇改善のための意見を申し立てた講師を排除しました。こんな会社が「子供に感動を伝える」…って、どういうことでしょうか?子供に感動を手渡ししているのは、実際に子供と接しながら働いているピアノ講師であって、高い給料をもらって事務所でそっくりかえっている経営者、人を簡単に使い捨てる経営者ではありません。私たちはこのような事例がカワイ音楽教室だけに限られたものではないことをよく知っています。同じような境遇の人々が全国に、全世界に存在し、いま人を使い捨てる資本企業の意志に抵抗して闘い始めていることを知っています。
多くの闘う仲間の力を得て、現在も福岡県労働委員会で審問は続いています。すでに、Qさんはじめ組合側の証言は会社側の反論を一切許さない形で、攻勢的に進んでいます。次回、3月17日には会社側の証言です。関西にある支社や浜松にある本社で、責任を放棄する経営陣の顔を引きつらせるよう、攻めていこうと思います。
【更新拒否されたQさんからのメッセージ】
私がカワイと闘い続けて1年半が経ちます。
始まりは、研修費などの給料からの天引きに異議申立をしたことから始まり、やがて組合に入り、団交をし、会社にクビを切られて、そして今は労働委員会の審問をして闘っています。
私はこの1年半、たくさんのものを得ました。もちろん、現時点でカワイから勝ち取ったものはまだありません。しかし、このカワイ闘争を通して知り合ったフリーターユニオンの仲間たち、一緒に共闘していただいた他の運動界隈の方々との出会いは、それだけで私の財産であり、宝です。
労働者を搾取して資本を蓄えているカワイの経営者たちにこのような宝があるでしょうか、決してあるわけがありません。私たちはカワイの財力と権力に比べたら確かに弱い存在です。しかし、私たちの連帯と共闘と言う名の財産は、彼らカワイの財産に比べたてはるかに美しくかけがえのないものでしょう。
私たちにこの財産がある限り、カワイ音楽教室に、そしてその他の暴利をむさぼる悪徳経営者たちに、必ず勝利する日が来るでしょう。私は今、それを信じて止みません。
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